オレ達の青春“on the stage”〜宏version〜
「回りくどいの嫌いだから単刀直入に言うね。………天音チャンと何かあった?」
『………っ』
言葉が詰まった。
正直そんな事、聞かれるとは思わなかった。
「バレないとでも思った?お前みてーにすぐ思った事が顔にでる奴が」
『………ごめん』
優しく言ってくれた檸檬にも鋭い言葉で言ってくれた来武にもこれしか、言えなかった。
「無理に今、言わなくていいからさ、言えるようになったら言ってよ、ね!?」
―――――コクンッ
檸檬の言葉にオレは黙って頷いた。
「それじゃ、また明日な」
そう言って、2人は楽屋から出て行った。