恋、来い。
「校長先生と話したら、やっぱり、住む場所はホテルがいいらしいわ」
「そ、そうなんですか…。」
ガーン。
家、ほこりまみれになっちゃうじゃん…。
「あ、でも大丈夫よ。家はずっと綺麗にしておくわ」
「え?どういうことですか?」
「さっき校長が、執事を雇ったの。で、その執事を希ちゃんの家のために使おうかって」
え、え、えーっ!!
マジですか!!
「でも…その執事がもし悪いひとだったら…」
「もー。考えすぎよ。まあ、今時の女子高生。そういうことも考えるわよね。
だから、掃除するのは1日3回で、そのときは必ず私と校長先生が同行することになったわ。その様子も、ちゃんと隠しカメラで撮ってあるから大丈夫。
カメラは24時間動いてて、希ちゃんが不安だったらいつでもどこでも見れるわよ」
「ありがとうございますっ!!感動です!!…あの、どこでもとは…。」
どこでもって…どこなんだろう?
「えっとね、まず、ホテルに専用のテレビが1つ。
それと、携帯から見れるようにしておいたわ。
それとー…大浴室にも防水ミニテレビ。
まあそれくらいかしら?これくらいあれば、いつでもどこでも見れるでしょ?あ、掃除する時間は決めておくわね。決まったら連絡するわ」
「わかりました」