恋、来い。
監視カメラ的な感じかあ~。
すごいな、なんかっ!
でも、信じて大丈夫なのかなあ…。
少し不安。
もし、掃除する時間とは別に、あたしの家に行っていたら?
もし、隠しカメラを壊されて、家の物を盗まれたら?
もし、スペアキーを作って勝手に入られて、あたしが見れない時間に何かしていたら?
ん~。考えすぎかなあ。
まっ、大丈夫か!
「あ、ちなみに!」
「はい?」
先生が突然大声を出し、驚くあたし。
「夏休み中とか、長い休みのときは家に行ってもいいわよ」
え、まじーっ!?
やばい、嬉しい!
「本当ですか!?よかったです、ありがとうございます!!」
あー、よかった、本当によかった。
これなら少しは安心だね。
「じゃあ、また何かあったら聞いて?なんでも答えるから」
「はい!!ありがとうございます!!」
あたしがお礼を言うと、先生は微笑んで教室をあとにした。
なんだかんだ、いい高校生活を送れそうだ。
「よしっ、じゃあ探検しよ、のん、哀那っ!!♪」
あ、そうだ。
この放課時間で、少し学校を探検しようってなってたんだ。
随分待たせちゃったな、みんと哀那を。
「「うんっ」」
あたしと哀那が、同時にそう言ったとき。