恋、来い。

…2人?
あたしの他にもいたんだ。
誰だろー?

「まずは、その2人に自己紹介をしてもらう。先に、最高峰VIP1号の希さん、よろしく」

その言葉を聞いた生徒たちが、一斉に話し出す。
「1号だってースゲェ」「このクラスに1号かー」
とか、なんかくだらないこと。

先生は手で、こっちへ来いと促した。
あっ、あたしか。

あたしは立ち上がり、手で合図された教卓の前へ行く。

立ち上がった瞬間から、ものすごい数の視線。
やば、なんか緊張する…。

「…は、はじめまして、河瀬希です」

うわ~、こんな緊張したの初めてだわー。
でも、VIP1号なんだから、シャキっとしないとね!
なんか、人前で話す機会結構ありそうだし…。
慣れないと!

「えーっと、あだ名は、仲のいい友達からは、のんって呼ばれてます。まあ、希って呼んでください」

仲のいい友達っていうのは、みんのこと。
特別な子だけ許可するの!
みんを見ると、すごい笑顔。
みん、可愛いなあー。

「出身中学は、○○中学で、誕生日は10月10日です」

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