オモイビト
心の変化
「じゃ、質問変える。この五人の中で、俺はどの位置にいる」
「……え?」
「想!お前……」
……恋愛は、ひとりでするものじゃ、ない……。
「陽紀よりも、漆よりも下なんて嫌だ」
想が不安に思ってたことに、気付かないふりをして……。
「本当はどう思ってる!?誰が好き!?」
その心を傷付け――。
「……みんな、離れて行く……」
「へ?」
ハッと気付いた。
……思わず口に出してしまったみたい……。
「離れ――」
「ううん、忘れて!今のなし!ごめんね想、不安にさせてたね」
「え?いや……昴?」
マズった……。
とりあえず、どうにかしてこの雰囲気をなくさなくちゃ……。
「そんなこと言うとみんな離れてっちゃうぞ!」