オモイビト
なんていつの間にか買い物から帰って来ていた兎さん。
「兎さん!?」
「おかえりなさい」
「ただいま。なんか今日の二人は珍しくイチャコラしてるわね。何かあった?」
「愛が溢れて弾けた直後なんですっ!」
「あらそうなの」
納得してくれちゃう兎さんも大好きっ!
でもやっぱり。
「想」
「……なに?」
「大好きっ」
「……ッ」
想が一番好き。
大好き。
「しょーちゃん」
「……昴くん……」
こんな風にノッてくれるところも大好き。
素直に大好きって思えるのは、やっぱり想くんとの再会のおかげ。
それってたぶん、もとは蛍都のおかげでもあるんだと思う。