オモイビト
放課後、TEARでは何の変化もなかった。
陽紀も、みんなも、兎さんも。
……あたし以外、変化はなかった。
自分自身がなにかおかしいか、おかしくないかもわからない。
でも、変に自分を作ると、今以上に変わっちゃいそうで……。
陽紀と目が合う度、陽紀は頷いてくれた。
その度に、安心した。
「なに二人で交信してるの?」
辰の言葉にビックリしたり。
「それってあれか!?テレパシー!?」
「嘘テレパシー!?昴さん俺にも教えてください!!」
「はぁ!?ビックリだよね!?そんなの普通に考えて出来るわけないじゃん!!」
相変わらず、二人のバカと過ごしたり。
早く、敬語の壁がなくなればいいのに、なんて思ったり……。
そしてその後、冒頭に戻る準備をお忘れなく。