オモイビト


「改めて、実感しました」


……こんな緊急事態の時に、あなたは大事な言葉をくれました……。


「やっぱり俺、昴さんが好き……」


彼の告白は、雷雨豪雨の煩い中で、かき消されそうになりながらも、あたしのもとに届いた。

目をぎゅっと瞑っているあたしのもとに……。


……こんの、KY天然バカヤロ―――――ッ!!!!


回想終了だったりします。


……さて、長い長い回想が終わった今、どうしようか考えています。

確かに、告白のことも頭の片隅にあるけど、でも今はこの場を乗り越えることが先決だと思うの!!


「……昴さん、もしかして……怖がってますか?」


気付くの遅いんじゃボケー!!

こっちは怖すぎて声も上げられないっつーんに!


「……雷、楽しいですよ?」
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