純粋☆2
ひろくんだあ


すぐに電話に出る。


「どうしたの?」


いつものように聞いた。



「夢芽~あのね~寂しくなっちゃって~」



酔っぱらいの状態で話をしている。



「ひろくん大丈夫?」


「大丈夫だ~よ~」



聞き返した後にひろくんとかぶるように

"秋吉大丈夫じゃないじゃん"


って後ろから女の人の声がした。


ま…まさか…


な…何で?


一番聞きたくないものを聞いてしまった。



「ひろくん?気をつけて帰ってね…お休みなさい」



明るく振る舞ってから言うと静かに電話を切った。



違うかもしれないのに…


でも…
自然と涙が頬を伝う。


明日会ってちゃんと話そうと思った
< 107 / 127 >

この作品をシェア

pagetop