純粋☆2
走って夢芽の家の前に着いた。


チャイムを押しておばさんに事情を説明したら心よく家に入れてくれた。



「お邪魔します」


夢芽の部屋へと向かう。



ノックをすると夢芽が出て来てくれた。


「ひろ…くん?遅くにどうしたの?」


頭の中がはてなでいっぱいである。



「ごめんな…お前にちゃんと話をしたくて…」


「うん…わかったあたしも話あるよ…
あのさ…数日前に酔って電話した時にその人と一緒だったんでしょ?
今日もだと思うけどさ…
浮気しないってわかってるけど…不安でさ…だから…だから…もし嫌ならあたしと離れていいんだよ…でもあたしは想い続けるけど…」



「あのさその事なんだけど…さっきは友達とのんでたんだよ…声が聞こえたと思うが女友達だよ…告白されて…夢芽の事を言って断った…不安にさせてごめんな…そいつが夢芽にごめんなさいって言ってたよ…」



泣いている夢芽にそう言った



本当に不安にさせた俺が悪かったんだ…


「その人の気持ちわかったよ…」



「俺は…何があっても夢芽を離さないし逃がさないから…俺が本当に一緒にいて結婚したいって思った彼女だから…もうそういう事をしないから」


そう言って夢芽を抱きしめた


二人は静寂の中そのままでいた。



博人の話end
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