純粋☆2
「あのさ、さっきコツンって音したけど気のせいかな?」


「多分気のせいですよ」


私は必死に笑って誤魔化した。



「お前、顔赤いから、お前がぶつかったんだな」



やば、ばれてる。



「やっぱな、嘘つくの下手だな~」


笑いながら言われてしまう。



「ぷうー意地悪。私帰りますね」




「おう、なんかあったら連絡しろ」



「はーい!」


明るく返事をして職員室を後にした。
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