純粋☆2
「文化祭の日に柴崎敦也さんって人と会ったの覚えていますか?」


「覚えているよ」


「実はいうと夢芽その人に告白されたそうなんです…」


え…
森の次はその人か。
頑張って平然を装った。



「そうなのか…しらなかった…」


「それに先生は夢芽に毎日連絡してたのに忙しさのあまり連絡してないときってあったんですよね?」


「うん…そうだが…もしかしてその事で怒ってたりするのか?」


「それもあるし…電話でも告白されたらしいですよ…」


「えっ…電話でもか?そいつと夢芽は元々どんな関係なんだよ麻生知ってるか?」


「実は…元カノ元カレ関係らしいですよ…文化祭に来てたのはあたしたちの学校の卒業生が誘ったかららしいです」



そんなことがあったのか…。


「卒業生の名前知ってるか?」


「名字は聞いてないんですけど…麻子先輩って人かな…?私達2つ上の」


「しってる…多分笠原のことだな…夢芽とはどんな関係?」


「親同士が仲よくて紹介して夢芽達も仲良くなって麻子先輩の友達が柴崎さんだったんですって…」


「なんとなく経由がわかった」


「とにかく…夢芽は受験を控えてるし…夢芽だけをって訳にはいかないけれど…話をできるようにしてあげて下さい余計なお世話だと思いますがごめんなさい…それでは長くなりましたが失礼します」


電話を切った。



俺はなんだか涙が出そうになった…


夢芽が受験終わった頃にちゃんとはなそう…
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