純粋☆2
…田町…田町…


車内アナウンスが流れると急いで降りて改札を出た。

しまった
どこの出口が聞かずに出てしまった…。


電話がなり電話に出た。


「もしもし?」


「夢芽どこにいるんだ?」


「田町の東口です」


「了解もう少しで着くから待ってろ」


私は言われたまま待っていた。


「おい…乗れよ」


助手席を開けて声をかけてくれてすぐに乗り込んだ。


「入試お疲れ様」



「はい…疲れました」



「これから家に行かないか?」



「いいですけど…仕事大丈夫なんですか?」



「大丈夫大丈夫」



2人のしゃべり方は生徒と先生モードになっていた。


車を走らせること数十分程…


「着いたぞ」



「はい…案外近いんですね」


「まあな」



自慢気に笑う。
そんなひろくんも好き。
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