放課後恋愛
「さっきは…意地悪してごめんな。体、痛かったところねぇか?」
え……?
心配…してるの?
意外な言葉に、そーっと後ろを振り向くと、九条君と視線が重なる。
気まずくて、直ぐに前に向き直した私は、コクンと頷いた。
「私は…大丈夫。そっ…それより九条君が痛かったでしょ?足も踏んじゃったし…、私が上に乗ったまま倒れちゃったから…。」
直接的な原因は九条君だけど…、あんな風に倒れたのは、私の不注意もあったもんね…。
九条君、痛そうな顔してたし…。