放課後恋愛
「そんなこと…あるわけないじゃん…。私の場合、お…襲われる対象にもならないわよ…。」
そうだよ…。
普段、地味に勉強ばかりしている私を誰が襲うっていうのよ…。
有り得ない話だ…。
心の中で、自分の考えにウンウン…と頷いていると、九条君は笑い出した。
「その考え方自体が既に危ないよな…。紗智なら、そう言いそうな気はしたけど。」
な、何よそれ…!
すっごくムカッとくる言葉…。
俯きながら唇を噛みしめて、イライラを募らせていると、私の髪の毛に九条君の手がフワッと触れた。