放課後恋愛
「勝手にやっててよ。何が何だか知らないけど、私を巻き込まないで!」
私は勉強しに自習室に来たんだから、こんなことしてる時間なんてない。
いい迷惑だよ…。
「とにかく今は黙って協力してくれよ。な?」
テーブルの下に潜りこんでいた九条君は自習室の入り口をチラチラと気にしながら私のところまで近付いてきた。
「協力って言われても…私には関係のないことでしょ?」
「それは分かってるけど…アンタが証言してくれれば、直ぐに終わると思うからさ…。」
九条君はパンッと顔の前で両手を合わせた後、私をイスごと抱えた。