放課後恋愛
「うーん。紗智には笑顔が似合ってるよな。あんまりココにシワを寄せない方がいいぞ?」
ツンツンと自分の眉間を指差しながら、九条君は笑っている。
余計なお世話もいいとこだ…。
私はプイッと顔を横に向けた。
「生徒手帳も返してもらったことだし、私は図書室に行って勉強するから。」
手帳をカバンにしまい込んで、図書室に行こうとすると……
「ちょっと待てよ、紗智。」
九条君にパシッと腕を掴まれてしまった。