放課後恋愛
「今日は寝たりしねぇからな?紗智が俺のために勉強を教えてくれてるんだから。」
「……松宮先生に頼まれたからだよ…。九条君のため…ってわけじゃない…。」
呟くように言葉にした。
そうだよ…。
あくまで、テスト対策の協力をするだけであって、九条君のためとか…
そういうこととは違うんだから。
「紗智は、そういうところが面白いよな。」
「どこが面白いの?笑わないでよ。」
笑い始めた九条君をキッと睨みつけた。