放課後恋愛
「紗智!お昼休みぐらい、勉強は中断しようよ〜。私、一緒におしゃべりしたいな。」
隣の席を借りて、お昼を食べている汐莉が不満そうな表情を浮かべていた。
「ご、ごめん…。今回は、ちょっとテスト勉強がイマイチ進んでなくて……」
「紗智の場合は、テスト前に意気込んで勉強しなくたって、普段からきちんとやってるんだもん。絶対に大丈夫!」
ポンッと軽く肩を叩きながら、汐莉はニコッと笑った。
でも、そうは言っても…やはりテストはテスト……。
今までの復習も兼ねて、もう一度、しっかり勉強を重ねておかないと……。
そう思いながら、目の前のテキストに視線を戻した時だった。