放課後恋愛

狂わされた予定


放課後を迎えると、汐莉は“楽しんできてね〜”と声を弾ませながら帰って行った。


もう何を言っても仕方ないので“うん”とだけ返事をしてイスに座ったまま見送る。


そして、汐莉が帰ったのと同時に朔矢君が私のところにやってきた。


「準備出来た?一緒に行こう?」


「うん。ちょっとだけ待ってね…。」


まだ入れていなかったノートを机の中から出そうとしたところで、私は思わず“あっ!”と声を漏らしてしまった。



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