放課後恋愛
女の子が自習室から出て行った後、私はテーブルに顔を突っ伏した。
ほんの数分の出来事だったのに、すごい疲労感…。
通り雨のような感じだったな…。
「サンキュー!アンタのおかげで助かったよ。ここに来て正解だったな。」
テーブルの下からひょっこりと出てきた九条君の呑気な声に、私は疲労感が更に増した。
そっか…。
まだ九条君が居たんだった…。
思いっきり背伸びをしている九条君は、爽快と言わんばかりのキラキラした表情をしていて…
なんだか…無性にイラッとなってしまった…。