放課後恋愛
心の中で一足先に松宮先生に謝りながら、日誌を手に教室を飛び出した。
足早に歩きながら職員室へ。
中に入ると、松宮先生は自分の机で、たくさんの資料と睨めっこしている最中だった。
忙しそうだし、邪魔しないように素早く挨拶して日誌を置いて帰ろう…。
「あの、松宮先生…。」
傍に寄って声を掛けると、先生はビックリしたようで目を見開いた。
「ど、どうしたんだ?珍しいな…、藤野が職員室に来るなんて…。」
「えっと……今日は日直だったのに、日誌書くのを忘れてたので、書いて持ってきたんです…。すみませんでした…。」
謝りながら日誌を渡して、帰ろうとすると…
「あ!!藤野。そういえばさ……」
松宮先生に呼び止められてしまった。