放課後恋愛

これじゃあ、私が何を言っても、何をしても効果なさそう…。


こ、困ったな…。


「紗智…。俺が昨日言ったこと…覚えてる?」


ハァ…と溜め息をこぼして俯いている私に、上から九条君の声が降ってきた。


……昨日?
そんなに急に聞かれても、すぐに浮かんでこないんですけど…。


眉間にシワを寄せて考え込む。


しばらく沈黙が続くと、九条君は時間切れ…と言わんばかりにフッと笑った。



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