放課後恋愛
「ひゃっ…!」
九条君の言葉に耳を傾けていたため、驚きのあまり、声が自然とこぼれてしまう。
「どうした?」
九条君も私が突然声を出したことにビックリしているようだ。
「あの…携帯にメールが来たみたいなの…。お母さんかもしれないし…、確認したいんだけど…。」
「……分かった。」
ほんの少し、答えに間はあったものの、九条君は押さえていた私の手を離してくれた。
私は直ぐにポケットから携帯電話を取り出す。
お母さんからのメールだとばかり思い込んでいた私は、開いた瞬間、目を大きく見開いてしまった。