放課後恋愛

「…いつもアイツとメールしてんの?」


九条君は私の手に携帯電話を戻すと、両手で強く抱き締めた。


なんか…怒ってる?


私は、単にメールを確認していただけなのに…。




「紗智、俺の質問に答えろよ…。」


あまり間を空けずに飛んできた声に、私の心はドクン…と大きく鳴ってしまった。


いつもの九条君からは想像出来ないほど、低い声だったからだ。



< 190 / 425 >

この作品をシェア

pagetop