放課後恋愛
「今日も今後も…。一緒に勉強は出来ない…って、朔矢に断ってよ。」
は…?
何それ……。
私は眉間に思いっきりシワを寄せた。
「ど、どうして私が断らないといけないのよ…。」
そんなこと…出来るわけないじゃん…。
「見たくねぇから。」
「えっ?」
瞬きを繰り返していると、お腹に回されていた九条君の手が離れる。
解放されたのかと思いきや、私は、体を九条君の方に向けさせられてしまった。
「俺、紗智がアイツと仲良さそうに勉強したり、話したりするところは…見たくねぇんだよ…。」