放課後恋愛

「えっ!ど、どうして!?」


ビックリした私は、慌てながら手を左右に振ったものの、九条君は離してくれない。


「放っておけねぇ…って言っただろ?この方が何かあっても、すぐに守れるから。」


「もう何もないってば!」

この状態で家まで帰るなんて、冗談じゃない…。


こんなに心臓がドキドキしていておかしい…って感じてるのに、手なんか握って歩けないわよ…。


少し勢いをつけてブンブンと手を振ると九条君がニヤッと笑った。


「これが嫌なら、俺は紗智を抱きしめたまま、離してやらねぇけど…どうする?」



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