放課後恋愛

スープを鍋でコトコトと煮込みながら、隣のコンロで中華めんを茹でるべく、お湯を沸かす。


この調子なら、思ってたよりも早めに昼食の準備が出来そう…。


順調、順調…!


キッチンの壁掛け時計を見上げていると、不意に後ろに人の気配を感じた。




「紗智のエプロン姿、可愛いじゃん。」


「えっ…?」


その声に反応して、すぐに振り向いた私を、九条君は胸の中に抱き寄せた。



< 279 / 425 >

この作品をシェア

pagetop