放課後恋愛

そ、そっか…。
あの窓って、家の前の道に面してるもんね…。


でも…


「夜だから、カーテン閉まってなかった?」


「しまってたよ。でも、お姉ちゃんの声がきこえた気がしたから、ちょっとあけてみたんだ。」


わ…私の声…?
それが引き金!?


ポカンと口を開けて固まっていると、九条君がフッと吹き出すように笑った。


「紗智の声って、大きくなることあるもんな…。ムキになってる時やイラついてる時とか。」



< 287 / 425 >

この作品をシェア

pagetop