放課後恋愛
そ、そっか…。
あの窓って、家の前の道に面してるもんね…。
でも…
「夜だから、カーテン閉まってなかった?」
「しまってたよ。でも、お姉ちゃんの声がきこえた気がしたから、ちょっとあけてみたんだ。」
わ…私の声…?
それが引き金!?
ポカンと口を開けて固まっていると、九条君がフッと吹き出すように笑った。
「紗智の声って、大きくなることあるもんな…。ムキになってる時やイラついてる時とか。」