放課後恋愛

「とにかく、勉強してくるから、九条君は休んでいてね…。あ、テレビ観てもらっても構わないし…。」


「悪いけど…それは無理。」


部屋を出て行こうとする私を九条君はジッと見つめる。


「何が無理なの…?」


強い眼差しに耐えきれずに俯くと、九条君は私の目の前にやってきた。


「紗智の傍から離れることだよ。会いたくて来たんだから、どんな時間も…一緒にいたい。」


どっ…どうして、そんな風にストレートに言っちゃうのよ…。


あまりドキドキさせないで…。



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