放課後恋愛
「そんなに一緒に居たって、仕方ないじゃない…。飽きると思うけど…。」
「俺は…紗智と居て全然飽きねぇよ?色んな表情や仕草を見せてくれるからさ…。」
「べ…別に、見せたくて見せてるわけじゃないわよ…。」
クルッと九条君に背を向けた私は、部屋を出てリビングへ。
テーブルに置きっぱなしにしていた携帯電話を手にとった。
だいたい…
九条君が、予測不能な行動をしたりするから…
私が、怒ったり、慌てたりせざるを得なくなるんじゃない…。