放課後恋愛
「え…?」
急に“何?”って聞かれても…。
首を傾げながら黙っていると、暫くして、お腹と胸に回されていた九条君の手がスルリと離れた。
これって、ようやく解放してくれたってこと…?
よ、良かった…。
とりあえず、こんなに傍にいるのは心臓に負担が掛かりすぎるし、離れないと。
そう思って、少し体を動かした瞬間…
「ひゃっ…!?」
九条君に後ろから両脇に手を差し込まれて、体をグルリと180度回転させられてしまった。