放課後恋愛
向き合うような体勢になってしまった私の視界に九条君が映る。
「まだ何も答えを聞いてねぇよ…。」
少し苦笑いを浮かべた後、九条君の表情は真剣なものへと変わった。
「アイツと…、図書館で会ってたの?」
「偶然、会ったの…。」
強い視線に耐えれずに目を逸らすと、目の前を黒い影が覆った。
「ふーん…。それならさ…」
「えっ…、きゃっ!?」
途端に視界がグラリと揺れ、私は九条君によって、その場に押し倒されてしまった。