放課後恋愛

なっ、なんで?
どうして!?


パニックに陥ってバタバタと動かしていた手は、九条君に掴まれてカーペットに押さえつけられた。


「アイツが言ってた“返事”って、どういうことなのか説明してよ。」


返事…。


そ、それもシッカリ聞いてたんだ…九条君。


でも、こんな状態で説明を求めることないでしょ?


言葉だって、上手く出せるわけないじゃない…。


唇をキュッと閉じたまま黙っていると、九条君は真剣な表情を崩さずに顔を少し近づけてきた。



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