放課後恋愛
「ただいま〜!」
そんな時、静かな部屋にお母さんの声が聞こえてきた。
お仕事終わったんだ…!
あまりにもドキドキすることばかりで、手放しそうになっていた意識を奮い立たせる。
「九条君!お、お母さんが帰って来たから、お願い…早く退いて…。」
「そんなに焦らなくても大丈夫だよ。」
九条君は笑いながら、ゆっくりと私から離れる。
私はすぐに起き上がって、深呼吸をした後、急いでリビングへと向かった。