放課後恋愛
「お、おかえりなさい…。」
「紗智!遅くなっちゃってごめんね…。お昼、ありがとう。」
「うん…。」
リビングに居たお母さんに、ニコッと笑顔を返すと、不思議そうな顔をしながら私の傍にやって来た。
「紗智、大丈夫?顔が真っ赤よ?」
「えっ!」
アタフタしながら頬を手で覆った。
だって、九条君があんなに近くに居たし、触れられたりキスされたりしたんだもん…。
顔がめちゃくちゃ熱いなぁ…とは思ってたけど、そんなに赤くなってたなんて…。
恥ずかしい…。