放課後恋愛
「おはよ〜紗智!」
席に着くと、汐莉が手を振りながら私のところに駆け寄ってきた。
「あ…、おはよう汐莉。」
ニコリと笑ったものの、寝不足のせいで、その後にあくびが出てしまった。
「どうしたの?寝不足…っていうことは、また徹夜で勉強に励んでたの!?」
驚きながらも、“さすが紗智ね…。”と関心している汐莉に苦笑いを浮かべた。
勉強が原因で寝不足…ってわけじゃないんだよね、今回は。
ベッドの中に入っても、九条君のことがずっと頭の中を駆け巡っていて…
胸はドキドキするし、顔も熱くなるし…
とてもじゃないけど、眠れる…なんて状態じゃなかったんだ…。