放課後恋愛

「な、なんだか綺斗君…、オーラがめちゃくちゃ甘いね…。」


固まっていた汐莉が少し頬を赤くしながら笑った。


「俺にとって紗智は特別だから…。初めて“何よりも大切”って思えた女だ…。」


ドキン……


大きく波打った鼓動に、体中が震えたような感覚がした。


思いっきり、ときめいちゃったよ……。


ドキドキしている胸に視線を向けていると、髪に絡ませている九条君の指がピタリと止まった。



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