放課後恋愛
こんなに胸が痛くなるほど苦しい気持ち…初めてだ。
まだキュッと締めつけられている感覚のする胸元に手をあてながら黙々と歩き続ける。
しばらくして、ふと…俯いていた顔を上げた私は、ビックリして目を見開いてしまった。
私の視界に映っていたのは、賑やかな駅前の大通り。
家とは全く方向が違う場所だ。
こんな風に道を間違えるなんてこと、一度もなかったのに……。
私ってば、何やってるんだろう…。
いくらなんでもボンヤリし過ぎだよね……。