放課後恋愛
衝撃的な依頼
「…………。」
私も勉強を始めたので、自習室の中には、風に揺れるカーテンの音と、時計の音ぐらいしか聞こえないくらい静かになった。
本当は九条君の隣に座りたくはないものの、私もずっと座っているお気に入りの席だから変えたくない。
だから、なるべく離れて座ることにした。
それにしても九条君…
やけに黙々と勉強してるなぁ…。
勉強を始めて20分くらい経つけど、喋ることなくやってる…。
案外、集中力とかあるのかも…。
心の中で少し感心していた私は、課題を解いていたノートから、チラリと九条君に視線を移した。