放課後恋愛

「えっ…?」


私が少し首を傾げると、九条君は微笑んだ。


「どんなに焦っても、心は無理やり動かすことが出来ねぇから、紗智の心が俺に振り向いてくれるまで待ってる…。もちろん、他の男に奪われないように守りながらだけどさ…。」



「九条君…。」


優しい声と笑顔に心が震える。


激しく波打つ鼓動は、体の隅々まで熱を運んでいるみたいだ。


こんなにドキドキさせてくれるのは九条君だけ…。


他の男の子じゃダメなの。


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