放課後恋愛

「えっ…」


急にボヤけてしまった視界にビックリして瞬きを繰り返していると、九条君の声が耳元で聞こえた。



「今のキスで終わりだなんて思うなよ?もっと紗智には、俺に夢中になってもらわねぇとな…。」


ドキッと心臓が跳ねたかと思うと、九条君の片手が頬を包んで、再び唇を重ねられてしまった。



「……んっ!」


さっきとは違って何度も啄むような甘いキスに、目眩さえしそうになる。


息が続かなくて、体が後ろに倒れそうになるけれど、九条君の手がすかさず背中にガッチリと回って引き寄せられてしまった。


「まだ足りねぇ…。」


九条君は大胆な発言をすると、また私の唇をとろけるようなキスで塞いだ。



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