放課後恋愛
えっ…。
私が…笑ってた……?
「デタラメ言わないで…。私…笑ってなんかいないんだから…。」
「否定すんなよ。俺の前で初めて笑ったよな、紗智。」
「だ、だから笑ってないってば…!」
ムキになればなるほど、九条君は何だか嬉しそうな顔で私を見ている。
ずっと寝てれば静かで良かったのに…。
またしても勉強どころじゃなくなってきた。
切り上げて帰ろうかな…。
そう思い始めた時、自習室の扉が、ガラッと開いた。