放課後恋愛
「俺が教えると、九条は寝ちゃうんだよな。どうも俺は相性が悪いらしい。」
松宮先生に教えてもらってる時に寝るなんて、どういう神経してるんだか…。
チラッと九条君を見ると、ニコニコと爽やかに笑っていた。
「でも、藤野と勉強している時は、どうやら違うみたいだからな。ちゃんとやってるみたいだし。」
先生は、九条君の開きっぱなしのテキストやノートに視線を移した。
先生、誤解です。
九条君は、先生が来る少し前まで寝てたんです!
私が教えたとしても、先生と同じ結末を辿るのは目に見えてますよ…。