放課後恋愛

「九条君には関係ないから。」


「でも、探してるんだろ?」


「だから、九条君には関係ないってば!私のことは構わなくていいから、席に座って………」


「関係あるよ。」


私の言葉を遮るようにして、九条君が声を出した。


ピタッと手の動きを止めると、九条君は制服のポケットから取り出したものを私の前に差し出す。



「紗智の探してるモノって、これじゃねぇの?」



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