放課後恋愛

ん…?


床に倒れた瞬間、なんか唇に変な感触があった気が……。


そんなことを思いながら、反射的に瞑ってしまっていた目をゆっくりと開けた私は、驚きのあまり、声が直ぐに出てこなかった。


なぜなら、目の前に…
九条君の端正な顔がかなりのアップで映りこんできたからだ。


「痛たた……」


九条君は顔を少し歪めて痛がっている。


も……もしかして…
さっきの一瞬感じた変な感触って…



く、九条君の唇!?



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