放課後恋愛
「えっ…。や、やだ…!ちょっと!!」
シッカリと回された手のせいで、体を離したくても離れられないような状態になってしまった。
かなりの近距離で、九条君と視線がバチッと合う。
「まさか紗智が俺を押し倒すとはね…。おまけに、キスまでしてくれるなんて、さすがにビックリした…。」
ニヤッと口元を緩めて笑みを浮かべる九条君に、私は顔が急激に熱くなっていく。
気のせいじゃなかったんだ…。
や、やっぱり唇に触れたんだ……。
これ……
キスした…ってことになっちゃうの…!?