放課後恋愛
「紗智、すげぇ赤くなってるよ?お前の顔。」
「み、見ないでよ!それに…さっきのは、きっ…キスじゃないんだから!」
そうよ、事故!!
あれは、キスじゃなくて不幸な事故だったんだ…。
一瞬だったし、本当に軽く触れただけだもん…。
「ここに触れたのに、否定するんだな…。」
腰に回っていた九条君の片手がスッとやってきて、私の唇をなぞる。
ピクリと体を震わせてしまう私を見て、九条君はフッと笑った。
「俺、紗智にマジでハマりそうだな…。お前の反応って、いちいち可愛くて気になるんだよ…。」
そう言うと、九条君は私の腰に手を回したまま、ゆっくりと体を起こした。