生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。



勝手な行動を起こしたあたし達を、瑞兄はどう思っているのだろう。


信用出来ないと言って笑うかな?幻滅したかな?


どちらにしろ、心が寂しくなるようなパターンしか浮かんで来ない。




「あたし、アンタの事は恨んで無いから」



「国友未愛…」



「きっとこれは罰なんだよ、校則を破り続けてまで恋心を貫いたあたしへの、罰なんだよ」




力なく笑ったあたしは、生徒会の定例会議の時に座っている、いつもの席へと着くと、静かに顔を伏せた。


小杉春流に、こんなみっともない姿を見られたくなかったから。



―――入学して、わずか三ヶ月。

あたしは、人生最大のピンチに陥っていた。




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