生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。



「それいいかも!」




真っ先に声をあげたのは、妹である紅羽先輩だった。あたしもコクンと頷き、瑞兄も表情が柔らかくなる。




「なら明日は自宅訪問に決定だ!今から広瀬学の自宅の住所を調べよう!」



「じゃあたしは、職員室でファイルを貸し出して貰えるか聞いてみるね」



「俺はネットで調べる事にするわ」



「あたしも紅羽先輩の作業、手伝います!」




希望の光が、段々と差し込んでいる気がした。この調子でいけばきっと、太陽はあたし達を照らしてくれる。


そう信じなければ、永遠に闇に包まれたまま。




「気合い入れて、あと少し頑張るぞ」




そう発言した瑞兄の足取りは軽そうで、あたし達生徒会メンバーは、やっと小杉春流救出への一歩を踏み出した。




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